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夏到来!

8月に入りましたね!

夏本番の暑さとなってまいりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

今年は梅雨明けが例年に比べて早かったようです。このご時世ですから、外出の際にはマスクを着用する方も多いとは思いますが、熱中症には十分に気をつけくださいね。

 

さて、作品紹介ですが今回は今月から発売される「炎芸術 No.147 ~現代九谷の細密表現」(阿部出版)に掲載された作品について紹介させていただきます。

白金盛山葡萄図青粒花瓶

繁栄の意味を持つ葡萄を九谷の伝統的な技法である「盛金」技法と3代が得意とする「白金盛(プラチナ)」技法を用いて表現した作品。また、随所に配置した渦打青粒も印象的である。

白彩宝相華唐草文白粒香炉

全体に白粒を配置することで幽玄さを醸し出す“白彩画風“の作品を創作しました。

中心にある文様は「宝相華」と呼ばれるもので仏教の教えの中に出てくる想像上の植物です。

制作にあたり

昭和22年に初代錦玉が錦玉窯を開窯し、庄三風画風でその礎を築き、 二代錦玉が独自の盛金技法と青粒技法により、盛金青粒画風を九谷焼の代表的な画風として確立しました。

私、三代錦玉は初代、二代が培った精神と技法を継承し、更に現代に合った作風へと発展させていくことが人生の使命であると考えています。

令和の時代になって、白金を盛り上げて絵付する白金盛の技法を確立し、従来の盛金技法と合わせて絵付することにより、清らかで美しい雰囲気を醸し出すことができるようになりました。

これからも作品を観ていただいた人の心が豊かになる作品制作に努めていきたいと思っています。

(三代錦玉)

 

今年の夏も厳しい暑さが予想されますが、熱中症対策には十分に気を付けて楽しい夏をお過ごしください!